自称わかっているつもりのわかっていない人はわかっていないことを自覚している人よりも引っかかりやすい
Twitter でスパム DM が蔓延したそうで、私がフォローしている人の中にも何人もスパム DM を受け取ったという人がいた。幸いにも引っかかった人はいなかったようで、今のところ私の元には問題のスパム DM は届いていない。
それに対して、どういう人が引っかかったのかを kira さんがまとめてくれている。
http://kira-ism.seesaa.net/article/124879576.html
それによると、インターネットリテラシーの高い人が引っかかっているということだが、私は違うと思う。自称インターネットリテラシーの高いが実はよくわかっていない人が引っかかっているのではないかな。以下の3点について、意見を引用しつつ私の意見を書いてみよう。
1.インターネットリテラシーが高いグループ内で回遊する情報への盲信
つまり、リテラシーの高い人の知人=リテラシーの高い人という前提でDMを見てしまうので、信じ込んでしまうらしい。 これはリテラシーの高いグループ内で活動する人だからこそ陥る盲点かもしれない。
最もウィルスの危険性が高いのはウィルスに感染した知人のアカウントからウィルス入りメールが送られてくるケースというのは常識。あなたは、感染力の高い伝染病にかかった親友のところに、丸腰で見舞いにいくだろうか。いくら親友でも直接面会したりはしないだろう。治療に当たる医師だって防護措置をとって接触しているわけだし。知っている人からの DM だからといってむやみにクリックするのはそれと同じことをやっているようなもの。
ちなみに、私がフォローしている、それなりにわかっていると思われる人たちはちゃんとスパムだということを認識していた。つまり、本当にインターネットリテラシーの高い人は引っかからなくて、高いつもりの人が引っかかっているということ。
2.OAuthに対する盲信
つまり、「ついったーがMobsterWorldに対してOAuthのトークンを出しているのだから信用できるサービスのはず」と思ってしまうのではないだろうか?
これも同様。 OAuth の仕組みがわかったつもりで、わかっていないからそうなる。 OAuth はユーザーにとって安全なのでなく、サービス提供者が、ユーザーのパスワードを預かって保管した場合の漏洩のリスクから解放されるという意味で安全なのであって、ユーザーからすれば副次的な安全性はあるわけだが、直接的には安全なのではなく便利なだけ。
3.英語に対する慣れが悪い方向に作用してしまった
例のイケナイURLを踏んでしまった知り合いはみんな英語が得意だという共通性。
英語が得意ならば、いや英語が得意ではない私レベルでも100%怪しいと思える文面なのだから、あれに引っかかるということは英語力なしと考えてもいいだろう。英語が得意ではなく、英語を見慣れていて得意な気になっているというところかな。
基本的には kira さんと私は同じ意見のようだが、表現が違う。彼は「インターネットリテラシーが高い人」と書いているが、私は「インターネットリテラシーが高そうに見えるが実はよくわかっていない人」と表現している。
こういう挑発的な書き方をすると引っかかった人は気分を害するだろうね。しかし、スパム DM をまき散らされた側は気分を害したわけだし、私のように直接スパム DM を受け取っていなくても、 Twitter がその話題であふれて、 Twitter を利用することが面白くなくなったという点でものすごく気分を害している。
私も偉そうなことを書いているが、わかっているかと言われればわかっていないこともいっぱいある。だからわかった気になって周りに迷惑をかけないよう、自戒の意味を込めて書いてみた。
Comments (11)
そういう人が身を挺して検証してくれるから我々は安心して利用できる訳ですが。
そういうパイオニアは馬鹿にすることなく尊敬すべきだと思いますよ。
英語が得意でないと自認されているにも関わらず、英語が得意な人と同じ判断ができるという論理が判りません。
TwitterのFollowerにDMを送るという点に問題は有るにしても、例のサービス自体にどういう問題が有るのでしょうか。
前提としてそのリテラシーとやらが高い低いの定義がありませんし、英語が得意不得意云々の論理についてなど、そもそももって論旨と外れています。
サービスの良し悪しについても何をいわんや。。。
例のサービスには「TwitterのFollowerにDMを送るという点に問題」があるのです。それがすべて。そしてそれは私一人が迷惑と感じているわけでなく、複数の人が迷惑と感じていると表明しています。
同情していただけるならぜひとも論理的整合性のある意見をお聞かせ願えませんでしょうか。
>TwitterのFollowerにDMを送るという点に問題は有るにしても、例のサービス自体にどういう問題が有るのでしょうか。
私がすでについったーでもコメントしていますが、単に DM を勝手に打つのが問題なだけではありません。
MobsterWorld のゲームをプレーすると、そのログを異常なペースで TL に、勿論@もDを付けずに、吐き出すことがもっと迷惑なんですよ。
どんなログがどんな勢いで吐かれるかはこちらを見てくださいね
http://twitter.com/#search?q=MobsterWorld%20in
どうでしょう?
これは充分に迷惑だとは思いませんか?
これが「例のサービス自体にどういう問題が有るのでしょうか。」に対する私からの答えです。
まだ応酬というほどのやりとりがが存在していませんが・・・
それはともかく、
「前提としてそのリテラシーとやらが高い低いの定義」は確かに細かく定義していませんが、
一般的な「インターネットリテラシー」を指す、と文脈的に把握出来る方がほとんどでしょうから、拙ブログではそこに文字数を割くことはしませんでした。
ただし、インターネットリテラシーとは別に、
「ソーシャルハックやソーシャルエンジニアリングについての理解」
という側面から考察するともっとよいかなとは、後から思いました。
> 私がすでについったーでもコメントしていますが、単に DM を勝手に打つのが問題なだけではありません。
> MobsterWorld のゲームをプレーすると、そのログを異常なペースで TL に、勿論@もDを付けずに、吐き出すことがもっと迷惑なんですよ。
う~ん…。FollowerにDMを送る事にしてもログを吐き出す事にしても、やはりそれらは(実体験か伝聞に関わらず)実際に利用してみないと判らない事ですよね。またログを吐き出す事は迷惑であったとしても、例えば詐欺のような違法性を問えるような問題性とは異質のものです。
私が知りたいのは、MobsterWorldは利用してはならない、あるいは利用するに値しないと事前に判断できる情報が提供されていたのかどうかという事でして。
私が知る限り、MobsterWorldを利用する前の画面でそれらが判断できるような説明は見当たらないのですが、判りやすい場所でそれらが説明されていないのならば、仮にMobsterWorldが日本語で運営されていても今回と同様の問題になると思うのです。
という事は、Hit Okanoさんが仰る「英語が得意ではなく、英語を見慣れていて得意な気になっている」という英語の習熟度は、MobsterWorldが引き起こした問題の原因としては論理性に欠けると考えています。
むしろ「英語=怪しい」と短絡的に考えられる人ほど、MobsterWorldに対してOAuthのAcceptをしないと思いますので、kira88さんの仰る「例のイケナイURLを踏んでしまった知り合いはみんな英語が得意だという共通性」の方が、よく現象を捉えているように思います。
今回の問題は英語の習熟度より、kira88さんの言うとおり「ソーシャルハックやソーシャルエンジニアリングについての理解」という側面が大きいと思います。
MobsterWorldが明らかに違法なサービスとは判断できない事、そしてOAuthによるTwitterアカウントの成り済ましが可能という事と「信頼できる人からのメッセージ」である、という事の組み合わせで、広まってしまったという事ではないでしょうか。
>MobsterWorldを利用する前の画面でそれらが判断できるような説明は見当たらない
その通りですね。
本件のMobsterWorldは違法性の有無に関わらず、迷惑なtwitterの使い方であり、行き過ぎた広告方法ですね。
そもそも、メールでもついったーでも同じことですが、迷惑hogehogeを撒き散らすものがSPAMというものでしょう(なお、言い訳がましく見えるかもしれませんが、私もHit Okanoさんも違法性については言及していません)。
なんにせよ、明らかに怪しげな雰囲気の感じ取れる一方で、サービスの内容が明記されていないDMでしたので、
それでもMobsterWorldに興味を持ったのならば、DMの内容だけで判断せずに、OAuthの認証をAcceptする前に、相手がどんなサービスなのかをしっかりと調べるべきであったのは間違いないでしょう。
OAuthで外部のサービスに自分のアカウントの利用を許すと言うのは、便利である反面、それだけ危険性を孕んでいるということですから(当たり前過ぎる纏めですが)。
>OAuthによるTwitterアカウントの成り済ましが可能
これはちょっと違う気がします。
OAuthでAcceptすること=MobsterWorldにtwitterのアカウント利用を許可すること、なので、成りすましとは違うものかなと。
>「信頼できる人からのメッセージ」
これを理由に「疑いを持たずAcceptした」という人が、私の周りでは多かったですね。
この辺りが、インターネットリテラシーとは関係なく、ソーシャルハック的なものへの耐性が弱いことの現われだと感じます。
まぁ今回の件で、結果的にSPAMの踏み台となってしまった方は、いろいろ学んだでしょうし、ここでコメントしあっている私たちもいろいろと考えさせられました。
OAuthのみならず、制度・運営上の不備もまだあるでしょうし、
今後も同様の企みをする不届き者が出るでしょうが、
充分に注意し、何かが起きた際には周囲にも注意を喚起していきたいですね。
MobsterWorldの行為が迷惑で行き過ぎた方法という事は全く同感です。
今回の件では、私も多いに勉強になりました。(-_-;
> OAuthでAcceptすること=MobsterWorldにtwitterのアカウント利用を許可すること、なので、成りすましとは違うものかなと。
いやいや、確かに「OAuthでAcceptすること=MobsterWorldにtwitterのアカウント利用を許可すること」とも言えますが、例のDMを発信したのはMobsterWorldのシステムなのですから、発信元としてTwitterアカウントを名乗るのは成りすまし以外の何物でも有りません。
OpenIDにしてもOAuthにしても、厳密に言えば「認証」というより「識別」と言う種類のものです。つまりTwitter側から言えば、MobsterWorldからアクセスするユーザがどのTwitterアカウントに相当するのか「識別」するもので、例の認証画面はMobsterWorldというユーザI/Fを介してTwitterにアクセスするための認証画面と言って良いと思います。
ユーザがMobsterWorldを利用する事でTwitterにログを残すというのは、そういったユーザの識別と認証という意味では問題が無いと思うのですが、識別されたTwitterアカウントの名でFollowerに対してDMを送るというのは、その行為をMobsterWorldがする事をユーザが認証していないのならば、セキュリティ上の問題と言って良いと思います。





言いたかった意味合いとしては、これまでの同様の出来事に比べるとリテラシーの高い人が引っかかる割合が高く見える、という感じです。
「高い」よりは「高そうに見える」の方がより実態に近い表現であったかもしれないですね。
引っかかった層全体に占める割合としては、仰るとおり「リテラシーが高そうだけど実はそうでない方」がずっと多いのかもしれません。
その一方で、リテラシーは高い人はずだけど相当に油断していたと思しき人も確かにいました。
油断の度合いが激しいと「リテラシーが低い」と判断されても仕方がないのかもしれません。
どんな人も常に油断は出来ないですね。